スマホのWi-Fi接続トラブルについて 2013.8.14
外ではパケット通信を使っている方が多いと思いますが、どこのキャリアでも
使いすぎると制限がかかります。できるだけ自宅では家のWi-Fiを使ってパケット通信を削減
したいと思います。
最初は普通に接続できるのですが、しばらく使っていると繋がらなくなるトラブルを
見かけます。その内容について調べたことと、対策を考えたいと思います。
同様のトラブルでお困りの方の参考になればと思います。
通常の接続は普通にできていることが前提です。
まったく繋がらないというのは設定が間違っていると思いますので他を探して下さい。
対象のトラブル
・自宅またはWi-Fiスポットで最初は繋がっているがしばらくすると繋がらなくなる。
・端末ではWi-Fiのマークはついている(繋がっているようにみえる)のに実際は繋がらない。
・Wi-Fiを一度OFFにして再度ONにすると普通に繋がる。
・Wi-Fi電波は安定して受信はできている。
何が問題かというと、SPモードメールでWi-Fi設定していてもWi-Fiが繋がっていないので
受信できない(通知されない)ことが起きますし、すぐにネットにつないで調べたいのに
いちいちWi-FiをOFF→ONにしないといけないことになります。
私が体験した中ではドコモのスマートフォンのSAMSUNG Galaxy S(SC-02B)、
Panasonic ELUGA P(P-03E)の2機種が上記の状態になります。
3年前のスマホと今年(2013年)の最新スマホで出ていますのでどちらかというと
無線LANルーター要因かなと思います。
ただ、SAMSUNG Galaxy SV(SC-06D)は大丈夫のようです。
端末によっては何か対策されているものもあるのかもしれません。
(ただAndroidのバージョンはことことより関係ないようですね)
いろいろなところで似た話題が出ています(iPhoneとかも)が、再現したりしなかったり、
端末が悪いのか、無線LANルーターが悪いのか判断できないレベルの話です。
ドコモにもそいういう報告はあがっているようですが、アプリが干渉しているとか
端末のRAMが不足しているとか、無線LANルーターとの相性が悪いとかで
これといった決定的な要因はわかっていないようです。
そんな案件ですが、少しだけ解決策が見えたような気がするのでメモしておきます。
結論から言うと
一定時間通信されないと無線LANルーターから切断されるのが原因かなと思います(推測)
そして、切断されたことに気づかない端末は通常の通信をしようとするため繋がらないということが
起こると思われます。
対策方法としては・・・
1.無線LANルーターを買い換える
2.端末を一定時間(2分以内)でネットに接続
になります。
1は、お金がかかりますし、できるものなら今あるもので何とかしたいと思うかもしれません。
でもいろいろ悩むよりは買い換えたほうが早いかもしれません。が、その買い換えたものが
また、同じ症状だと・・・きついですね。
あまりメーカを名指しで言うのはよくないですが、自宅で使っているBuffaloの
WZR-AGL300NH(AirStation)は繋がらないトラブルが発生します。また、ネット上では
似たような機種も同様なトラブルが出ている書き込みを見ました。
ということで私の過去の経験からみるとBuffaloやPLANEXは安定性に不安がありますので
避けておいたほうがいいのかなと思います。
逆にNECのAtermStationに買い換えたらまったく出なくなったという報告を見たことがあります。
ここら辺は運や事前の下調べが必要になってくるところですので各自判断するしかないと思います。
とはいえ自宅の無線LANルーターは買い換えることができますが、外で使うWi-Fiサービスは
お店が用意しているものなので買い換えて欲しいとは言えません。
やはり端末側をどうにかするしかないということになります。(その場合は2の方法になります)
2はアプリを利用します。たとえばtwitterクライアントで自動更新間隔を2分以内に
します。この2分という設定ですが、ルーターや端末依存があるかもしれません。
WZR-AGL300NH(AirStation)とELUGA P(P-03E)の組み合わせでは約5分?で
切断が発生していますので、余裕をみて2分という設定にしています。
常に通信することで切断されるのを防ぐわけですが、デメリットが出てきます。
それが、バッテリーの持ちです。頻繁に通信を行うため通常よりもバッテリーの持ちが
悪くなる可能性があります。(もともと2分設定とかにしていれば気にならないかもしれませんが)
実はこのような、定期的に通信を行うアプリ(Android用)があります。
不調なWi-Fiを再起動
という、名前そのままなアプリです。無線LANルーターに一定周期でpingを行います。
(本来は繋がっているかどうかを確認するためのものですが、
一定周期で通信を行うという用途にも使えます)
端末を再起動してもこのアプリの一定周期のpingは行われますので最初に設定してスタート
しておくだけです。
私の環境では上記アプリやtwitterクライアントで一定周期で通信を行ってやれば
途切れませんし無線LANルーターのログでも変なエラーは出ていません。
2分だとバッテリーの持ちが悪くて使い物にならないという方はもう少し長めに設定してみても
いいと思います。安定通信のためにバッテリー消費していると考えてください。
以上、解決策です。次は要因について考えたいと思います。
別に解決策さえわかればいいやと言う方はここまでで結構です。
切断される要因
3年前ぐらいから何が要因か考えていたのですが、ドコモと同じ考えでこれという
要因がわかりません。とはいえ不定期で途切れますし、何とかしたいものです。
いまいち再現したりしなかったりで要因を掴むのは難しそうなのですが、
無線LANの方のログが残っていますので、それをヒントに推測したいと思います。
無線LANルーターはWZR-AGL300NH、端末はELUGA P(2013/8/14現在)を使用します。
ログを見てみると、
2013/08/13 10:07:57 WIRELESS ra0: had associated successfully : ***
2013/08/13 10:07:58 AUTH ra0: set key done in WPA2/WPA2PSK : ***
2013/08/13 10:17:21 WIRELESS ra0: had been aged-out and disassociated : ***
(***は端末のMACアドレス)
と出ています。こちらは無線モード「11b/g/n(300M)」で接続した結果です。
約10分で「had been aged-out and disassociated」が発生しています。
これも一定間隔ではないのでいまいちですが、大体10分かなと思います。
これはarpテーブルから削除されたということらしいですが、よくわかりません。
おそらくこの現象が途中で繋がらなくなる要因かなと考えられます。
では無線LANルーターと端末のどちらが悪いのかという話になりますが、断言はできませんが、
両方かと思います。(バッファロのルーターに多いのと、起こる端末、起こらない端末があるため)
通信がなかったから一方的に無線LANルーターが子機の接続内容を削除したということでしょうか。
確かに端末の電源を切った場合も5分後ぐらいに同様のhad been aged-out and disassociatedが
出ます。電源切っているので見失ったってことになるのでしょう。
この5分後というのがおそらくルーター側の設定なんだと思いますが、ユーザーが設定できる
項目には無いようです。ということは無線LANルーターの仕様ということになります。
NECのルーターはもしかしたらそのあたりの仕様が違うのかもしれません。
さらにもうひとつ気になる点としては
ルーターの無線モードを「11a/n(300M)&11g(54M)」にすると、ログが
2013/08/13 14:58:14 WIRELESS ral0: had associated successfully : ***
2013/08/13 14:58:16 AUTH ral0: set key done in WPA2/WPA2PSK : ***
2013/08/13 15:07:42 WIRELESS ral0: had been aged-out and disassociated : ***
2013/08/13 15:07:42
WIRELESS ral0: had disassociated : ***
と最後の行が増えています。これが出ていると何故か普通にWi-FiをOFFしたときと
同じ動作になって、端末側もきちんと再接続しにいくようです。
つまり、ルーターの設定を「11a/n(300M)&11g(54M)」にすれば解決します。
(速度は落ちますが、切断され続けるということはなくなると思います)
ということで無線モード「11b/g/n(300M)」の動作の違い(バグかどうかはわかりませんが)
で無線LAN側だけが情報を削除しているときに起きるものではないかと推測できます。
(「11a/n(300M)&11g(54M)」と同じように動いていれば問題はでないはず)
次に端末ですが、ずっとhad been aged-out and disassociatedが出ない端末もあれば、
数分おきに発生するものもあるようです。
これは端末画面が消えたときのWi-Fiスリープあたりが関係しているのではないかと思います。
一応端末側では画面が消えていてもWi-Fiに接続したままという設定になっているのですが、
上記のように電源を切ったときのようなhad been aged-out and disassociatedが
出てしまいます。つまり、端末の画面が消えているときはもはや電源が落ちているときと同じ
状態になっているということです(ルーターから見るとWi-FiがOFFになっているように見える?)
こちらもユーザーが触れるところの設定ではどうしようもないので、
根本的な対策をすることができません。また、省電力にするアプリの影響もあるかもしれません。
ただ、常に通信することによってhad been aged-out and disassociatedを出さないように
することは可能ということがわかりました。ずっと繋いだままなのでWi-Fiが切れないという
苦肉の策ですが。それが結論で紹介した方法になります。
最後に
iPhoneやandroid、端末に関わらず問題が出ていたりするので無線LANルーターが
怪しいと思いますが、端末によっては問題が出ないもの(対策されている?)もあります。
そうなってくると要因を見つけることが難しくなってくるのですが・・・
・端末側はWi-Fiをスリープ状態にさせない(常に通信する)
・ルーター側でhad been aged-out and disassociatedを発生させない
この2つで何とか安定化できそうな気がします(すべてが解決できるかわかりませんが)
ただ、バッテリーが持たないというデメリットもありますし・・・
端末かルーターのソフトウェアの更新で何とかなるところもあると思います。
できたらそこら辺の検証もメーカーさんにお願いしたいですね。
少なからず困っている方もいると思いますし、初心者の方に関しては接続復旧させるのにも
苦労するかもしれません。
あと、私も検証段階ですのでこの記事がすべて正しいというわけではありませんので
ご注意ください。