トラックの読み出しについて
EACはCDから読み出し(リッピング)した後にレポートを表示してくれます。
これは他のリッピングソフトではめったにない機能だと思います。
読み出し中のエラー訂正もEACならではの機能です。
実際に読み込みが完了すると下記のような画面になると思います。
トラックごとや、IMGで読み出しを行うとこんなウィンドウが出て進行状況が分かると思います。
上の場合は正常に読み出しが終った場合の例です。
各表示は日本語化されているので何を意味しているか分かると思います。
ここで少し取り込み速度について書きます。(確かではないかも・・・)
この速度はたとえ40倍速のドライブを使ったとしても上のようにかなり低速で取り込まれます。
これはEACがドライブにあった速度で読み取っているからです。
普通のリッパーだと自分で読み取り速度を決めないといけませんが、
EACの場合はドライブ、CDによって読み取り速度を自動で決めています。
音楽CDの状態(きず、ほこり、エラー)によって速度が決まります。
つまり音楽CDにエラーが入っていCCCD等でも速度が遅くなる原因になりますし、
保存状態が悪いメディア、レンタルしてきて指紋がたくさんついてるCDでも読み込みが
遅くなる原因となります。
なのでレンタルしてきたものより、焼いてすぐのメディアのほうが読み取りやすくなることもあります。
ちょっと記録面を拭くだけでも違ってきます。
また、設定によっても変わってきます。ドライブオプションのOffset/Speedの速度選択で
速度を制限することができます。
通常はActualでいいのですが、読み取りが速すぎる(バーストモードなど)場合に
制限をかけることができます。
ドライブオプションでドライブがオーディオデータをキャッシュできるにチェックが
入っている場合も遅くなるようです。
(だからといって能力検出してチェックがついてるのにはずすのは正確に読み取りできてない
可能性がありますが)
上の画像でOKをクリックすると、次はレポートが表示されます。
多分これを見ていろいろ勘違いをする方がいるみたいなので説明します。
まずは2行目のPeak
level 100.0%です。
これは最大音量のことなので別に100%である必要はありません。
静かな曲や、昔のCDなど音量が小さいことはよくあることです。
次は3行目のRange quality 100.0%です。トラック別に取り込んでいる場合は
Track
qualityになっていると思います。これはCDの物理的な読み取り状態です。
100%に近いほど読み取りやすく(普通に読める)100%に遠いほど読
み取りにくいCDだと
いうことです。読み出したWAVファイルのクオリティではないということです。
(100%でなくても正確に読み取れていることが多
い)
4行目のCRCですがこれはWAVファイルの比較に使えます。何回やっても同じCRCになるはずです。<設定が同じなら
「エラーが発生しませんでした」と出れば正確に読み取れたと考えていいでしょう。
AccurateRipを使用していればトラックごとにCRCが正しいかどうかをサーバーのデータから
判断できます。
「確実に正確にコピーしました」と出ていれば、正確にコピーできたと判断できます。
その後ろに書いてある数字は同じCRCだった件数(世界中の誰かが取り込んだ結果)で
多ければ多いほど信頼度が増します。
登録されているCDとそうでないCDがありますが、登録されているのがわかっていれば
バーストモードで取り込んで一致が確認できれば特に時間をかけてセキュアモードで
取り込む手間が省けます。
(もちろん、自分が正しい!という方はキチンと設定して他人のCRCは無視して構いません)
さて正常に取り込まれた場合は上のようにquality100%とでますがもしそうでない場合は
どうでしょう??試しに書き込み状態の悪いCD−Rを使い実験してみます。
状態の悪いCDでは速度がすごく落ちます。エラー訂正も働いているのが分かると思います。
(色変わってる)
Track7のTrack
qualityが98.0%になっているのが分かるの思います。
ただこれだけの表示ならいいのですが上からに「疑いのある位置 時間」と出ています。
ここの時間でエラーがでている可能性があるということです。
(わざとこの状態を作り出すのに苦労しました・・・^^;)
また、AccurateRipを使っていた場合、サーバーのCRCと比較して異なっているため、
「正確であるか確認できませんでした」と出ます。
この場合は正確に取り込めていないと考えたほうがよいでしょう。
この場合の対応としてはディスク表面が綺麗か、傷がないか等を確認してみましょう。
軽く拭くだけでもエラーが出なくなる可能性があります。
エラー訂正について
ここで疑問に思うのが取り込み中に結構エラー訂正してたのにエラーである場所が
5つしか指摘されていないということです。
この状態ではまったくエラー訂正されてません。
この1つ1つのブロックは読み返し回数で、1行に16個あります。つまり16回読み返す
ということです。
CDが読みにくかったときにこれが動きます。もし働いた場合、軽いエラーだと
赤いブロックが走り次のように止まるはずです。(もちろん1行で止まる場合もあります。)
こんな風に1度エラー訂正が行われると色がつきます。
このように途中で止まったものは読み返しによって読み取ることができたということです。
つまり正確に読み取ることができたというわけです。
もっと大きなエラー(読み取れないくらいの状態)では真っ赤になります。
全部が赤くなって埋まってしまった場合、16×5回読み返しても読み取れなかったということで
エラーがでてしまいます。
最後のレポートででてきたエラーの場所もこの真っ赤になった時間だと思います。
本当はTrack quality 100.0%だといいんですが、このようにエラーがでてしまうこともあります。
もし上のようにエラー訂正が真っ赤になった場合はその位置で何かエラーがでているので
確かめたほうがいいです。
確かめる方法は「考えられるエラー」をクリックすると、怪しいところを再生してくれるので
確かめることができます。音とびやノイズが乗っていた場合はあきらめるしかないでしょう。。。
どうしてもって言う場合はCDを拭いてみるとか、他のドライブを使ってみるとか、
いろいろ試してみるとうまくいくかもしれません。
エラーっていうのはEACだからこそ目に見えてわかるわけで・・・
他のソフト使ってたらわからないはずなので。
いまいちわからないところですが、、、言えるのはなるべくエラー訂正は出ないほうがいいです。
バーストモードで取り込んだらエラー訂正しないけどエラー訂正して読み込んだものと一致したり、
一致しなかったりします。
どちらが本当に正確に取り込めたかの判断はその人に任せます。
WAVCompareや音比べで比較してみるのも手だと思います。
そんなに神経質に考えることないと思います。
聞いてみて音とびやノイズがなければいいと思いますけど・・